質問一覧

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※12月12日更新済み。準備が整い次第、随時更新していきます。


Q. 具体的な事例から見立ては一つではないという先生のお話がありました。この見立ての違いがクライアントの人生を大きく間違えてします可能性を感じますが、どのように見立てをスキルアップできるのでしょうか?

A.11月15日ライブ回答セッションで回答済み


Q. 検査バッテリーは各自で学習くださいとのことですが試験で必要・臨床で必要で是非おさえておいたほうがいい検査が何か教えていただきたくよろしくお願いします。

A.試験対策ではないので,そちらはご自身で学んでください。多くの心理検査について名前と内容が一致しておくようにしておかれたほうがいいでしょう。臨床で大事なのは,なぜその組み合わせを選択するのかという意図の方です。実際には構造化された検査と,構造化されていない検査を組み合わせることが多いです。


Q. 事例の2の人格障害のAとBがあるとういうのはどこに載っていますか?DSM-5でしょうか、それともICD10なのでしょうか?また、このような巻き込み事例には主訴を聞きながら自己有能感を高める関りが必要と考えていますが、他に注意すべき点があれば教えて頂けてらうれしいです。

A.DSM-5をご覧下さい。A~C群に分類されています。関わりについては個別性が高いので一概には言えませんが,B群では内省を促すような介入はリスクが高いと言われていますので,ご注意下さい。


Q. チームケアを考える時に1番やってはいけない事は何ですか。

A.独断専行でしょうか。各職種と連携する際に,各職種の立場を理解して,重んじる必要があります。また,情報や見立ての共有をするときには,専門用語を用いないように工夫して下さい。


Q. アセスメントを行う上で、多くの視点から問題点を考え、関係機関と協力していくことの大切さを痛感しました。事例から問題点を読み解く力が不足しているのは、多くの分野の学びが浅い証拠だと感じました。何を学ばなければいけないか示唆していただきありがとうございました。

A.この先,経験も必要でしょうが,各職種の方がどんな訓練を経て資格を取得されているのが,概観されておかれた方がいいと思います。その上で,それぞれの職種の見方や考え方について,大事にされているところを尊重できるように,理解しておかれたらいいでしょう。


Q. 具体的なアセスメントツールは自分で勉強するようにという講師のアドバイスがあったので、なにを勉強すればよいか、公認心理師として常識的なツールを具体的に教えてほしい。

A.公認心理師として常識的なツールというのはありません。よく使われている心理検査は職域によって異なりますので,職域毎に勉強すべきものは変わりますね。業界全般としては,保険点数が取れるものと発達検査についてはしっかり押さえておいた方がいいでしょう。


Q. 具体的な事例から見立ては一つではないという先生のお話がありました。この見立ての違いがクライアントの人生を大きく間違えてします可能性を感じますが、どのように見立てをスキルアップできるのでしょうか

A.一つの見立てに固執しないことと,見立ては,その後の関わりでどんどんアップデートされることを念頭に置いておけば,最初の見立てで大きく間違えているのに,そのまま当初の介入にこだわって,クライエントの人生に迷惑をかけることはないと思います。また,見立ては仮説に過ぎませんから,仮説の証拠を探さないといけません。事実が仮説に一致しているのかいないのか,どの程度一致しているのかいないのか,それによって当初の見立てはどんどん修正していきましょう。


Q. ADHDと愛着障害で同じような行動がみられるということだが、どんな接し方・支援の仕方がいいのか、教えていただきたいです。

A.個別性が高いので,一概には言うことは非常に困難です。事例には,共通成分と独自成分があります。共通成分にはクライエントが変わっても変化しないアプローチを,独自成分にはクライエントに合わせたアプローチが必要です。ADHDや愛着障害という障害の特性を理解するのは共通成分です。よく勉強された上で,それに固執しない柔軟な関わりが必要でしょう。


Q. 人格障碍等が判明した場合の他者の支援のあり方など、どのようにすればよいか、また、本人が被害妄想的であるのか、それが事実であるのか、といったことは捜査をするわけにもいかないし、相談する時はクライアントとの信頼関係を築くことも大切であるので、そうした場合、本人のいっていることを鵜呑みにはできないが、100%信じることも難しい場合、その真実が被害妄想かを見分ける方法というか手立てをお教えいただけると幸いです。

A.人格障害は各群で異なりますから,一概には言えません。心理職としては,事実がどうであるかについてこだわりすぎると仕事ができなくなります。その人が事実だと考えていることは主観的事実だと理解して進めます。介入は,事実かどうかが完全に確定しなくても可能です。心理職としての支援は司法介入とは異なることを理解しておいて下さい。見分ける方法を探すよりも,そのクライエントの苦悩を軽減する方法を探して下さい。


Q. 同心円と連携共同の違いについて詳しく知りたいと思っています。また、身体疾患を見るという事が非常に難しく感じていますが、どのように学んでいけばよいでしょうか。

A.精神疾患と混同されやすい身体疾患,身体疾患が原因で起こる精神症状などについては,しっかり学んでおく必要がありますが,そのための成書があるわけではありません。私は心身医学会などに参加して,情報を収集しています。


Q. ジェノグラムの3世代とは? 例えば幼児がクライアントとすると曾祖母世代まででしょうか。

A.本人を含めて,3世代までで得られる情報はとても多いです。必要性に応じて,それ以上に増やしても構いませんが。まずは,クライエントを中心として3世代までを検討して下さい。


Q. 病態水準のアセスメントについて、心理職がどの程度まで行う必要がるのか。 医療の判断を待ってカウンセリングの継続等を決定すべきかどうか。

A.病態水準のアセスメントができるのは,心理職だけです。精神力動的な考え方ですから,他職種には馴染みが一切ないでしょう。他職種に見立てを共有するときにも非常に役立つ概念ですので,しっかり学んでおくことをお勧めします。 医師の判断が必要とは,法律には書いていませんので,よく読んでおいて下さい。大事なのは,法律の範囲でクライエントの利益を最大化して,損害やリスクを最小化することだけです。もちろん,医療機関や医療者との連携は大事ですが,それがどの程度必要なのかは,職域によっても異なるでしょう。


Q. 事例2の場合は、どんな流れで医療的なところにつなげていくのか?本人が必要性を感じるのか気になりました。

A.本人が必要性を感じていないとか,病識がないときに医療につなげることが困難であることは理解できます。心理職にはそのためのコミュニケーション手段が必要になりますし,そのスキルを高める必要もあります。クライエントの関係者やそのクライエントが信頼している人との連携も必要になるでしょう。


Q. 生物・心理・社会モデルで考える際に、「生物」の部分に何か疑いがある場合(脳に何かしらの障害がありそうだ、というような場合)に、カウンセラー側が診療科を指定して受診を勧めた方が良いのか、安易に受診すること自体や診療科の指定をしない方が良いのか。 例えば「脳神経科」等と指定した場合、「自分が何か重大な脳の病気なのではないだろうか」と不安を煽る可能性があるし、「精神科」等と指定した場合、精神科に対する偏見を持っている人であれば受診を渋る可能性もあると思う。もちろん、受診するかどうかはクライアントの判断によるが、どこまでカウンセラー側が踏み込んだら良いのか、わからない。

A.その可能性が高いと判断したら,医学的スクリーニングを強く推奨すべきです。何かあってからでは手遅れですから。リファーについては,ご自身が信頼できる医療機関があれば,紹介しても構いません。その場合,紹介状を書くこともあり得るでしょう。そういう医療機関を知らなければ,クライエントさんに探してもらうようにお願いしてもらうことになります。不安を煽ることよりも,万が一,重大な器質的疾患であることの不利益の方が高いと判断したら,クライエントの利益を最大化し,損害を最小化するためには,そんなことを言っていられません。また,不安をできるだけ煽らないようなコミュニケーション・スキルを駆使するのが心理職としてのたしなみでしょう。それぞれのクライエントさんにフィットしたやり方で,情報を提供し,行動を取ってもらうために納得してもらうことは,心理職に必須のスキルです。


Q. 生物 心理 社会モデルの観点を持つ事が重要だと感じました。 来談者にとって カウンセリングルームを訪ねる事は勇気がいる方もみえると思います。その上に 病院の受診を勧められるとなるとショックも大きいのではないかと思いました。その事を本人に直接伝える場合に気をつける事はどんな事でしょうか?

A.重大な器質的疾患が背後に潜んでいて,急を要することがはっきりと分かっていたら,躊躇う理由がありません。問題なのは,その可能性が低い場合ですが,低いのであれば,不安を煽る可能性も低いでしょう。大切なのは,クライエントの利益を最大化して,損害を最小化することです。ご本人のショックが大きくならないようにするためのコミュニケーションスキルを持ち合わせていることは心理職として必須です。気をつけるべきことは事例の個別性によるので,こうすれば大丈夫というマニュアルなど存在しません。心理職はマニュアル職ではないのです。


Q. 公認心理師の二重関係についての質問です。現在保育園に勤務しており、主任保育士という立場で事務所におります。子どもたちや保護者の方とのかかわりの中で少しでも専門的な知識を持って、やり取りしていきたいという気持ちが強くなり、公認心理師を目指してみようと思ったのですが、保育者と保護者(または子ども)は二重関係になるのですか?となると、カウンセリングや発達検査などは自分の園ではやったらいけないということなのでしょうか?

A.保育者と公認心理師とどちらの立場で会うのかによって,多重関係の度合いが高まってしまうことはあり得るでしょう。できれば,自分が担当しない子どもさんの検査やカウンセリングしかしないようにされた方がいいと思います。多重関係で起こってくる困り事は,多岐にわたりますし,予想もしていないような問題が出てくることもあります。くれぐれもご注意下さい。


Q. トラウマが原因だと思われ、苦しんでいるクライアントには、どのような支援を行ったら良いのでしょうか?また、トラウマをなくす催眠療法を耳にしたことがあるのですが、そのような治療が実際にありますか?

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 心理的アセスメントだけではなく医療での診断が必要がある場合を見分けるポイントなどはありますか?

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 具体的なアセスメントツールは自分で勉強するようにという講師のアドバイスがあったので、なにを勉強すればよいか、公認心理師として常識的なツールを具体的に教えてほしい。

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 心理的アセスメントの概要については理解できました。本項目の事例で出てきた「見立て」という言葉の意味合いを教えてください。アセスメント、ケース・フォーミュレーション、見立てなどの言葉の使い分けが自分の中でいまいちできていません。イメージできるようにもう一度教えていただけると幸いです。

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 人格障碍等が判明した場合の他者の支援のあり方など、どのようにすればよいか、また、本人が被害妄想的であるのか、それが事実であるのか、といったことは捜査をするわけにもいかないし、相談する時はクライアントとの信頼関係を築くことも大切であるので、そうした場合、本人のいっていることを鵜呑みにはできないが、100%信じることも難しい場合、その真実が被害妄想かを見分ける方法というか手立てをお教えいただけると幸いです。

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 同心円と連携共同の違いについて詳しく知りたいと思っています。また、身体疾患を見るという事が非常に難しく感じていますが、どのように学んでいけばよいでしょうか。 宜しくお願い致します。

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. 過去の不適切な環境が、「認知や発達の滞りや歪みという形で特性に影響を与えている」レベルなのか、「トラウマ」のレベルなのかの違いを見立てる時の助言をいただければ幸い。

A.11月22日のライブ回答セッションで回答済み


Q. アセスメントをする際に、診断は出来ないとしても、○○病のような症状と伝える事は良くないのでしょうか。本人からの聞き取りの中で聞き取ったエピソードや、話している様子を伝えるのが良いでしょうか。連携する際のここまでといった線引きが知りたいです。

A.公認心理師は診断をする立場にはありません。診断のために必要な情報を得るために心理検査を依頼されたのであれば,その立場を貫かねばなりません。フィードバックは,誰が何のためにやるのかを考えた上で,公認心理師がするのだとすれば,何のために依頼されているのかを考えましょう。クライエントの利益を最大化して,損害を最小化するためにフィードバックしているのか,常に自問して下さい。また,エピソードについては,守秘義務が発生しますので,クライエントの許可を取らずに,連携相手に共有することは慎むべきでしょう。検査時の様子などは,検査結果の一部として含まれるという理解で構わないでしょう。

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