質問一覧

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更新日:11月24日 定期的に更新していきます。 


Q. スーパーバイジーとはスーパーバイズを受ける人のことですか?

A.スーパービジョン(Supervision)を行う人をスーパーバイザー(Supervisor)、受ける側をスーパーバイジー(Supervisee)呼びます。


Q. ス-パービジョンはどのくらいの頻度で実施されるものでしょうか?

A.週に1〜2回で行われる場合もあれば、月1回、年1回など契約形態や必要性に応じて行われます。


Q. スーパービジョンと教育分析の違いがよくわからなかった。

A.精神分析家自身が精神分析を受ける側になることを教育分析といいます。精神分析にかかわらずクライエントにカウンセリングや心理療法を行っていることについて、経験が自分よりある者に指導を受けることをスーパービジョンと呼びます。


Q. 大学院にはいっていません。スーパービジョンや教育分析を受けることができる場はほかにありますか?

A.通常は、学会や知り合い関係からスーパービジョンを行っている人を探したり、依頼することが多いです。


Q. 公認心理師法第3条公認心理師の欠格事由について、成年被後見人や被補佐人という規定は改正でなくなった(改正された)と聞きましたが、どちらが正解なのでしょうか。

A.欠格条項削除法という法律が、2019年に成立したことから、各国家試験の「欠格条項」は削除されることとなりました。動画ではそのことが踏まえられていなかったため、修正させていただきます。


Q. 生涯学習において、事例検討などケースを扱う場合の守秘義務に悩みます。名前、年齢、住所など個人が特定されなければいいのでしょうか?

A.学生の場合は学年や、住んでいる地域などもわからないように工夫し(A県B市のように。O府D市など実在する都市の頭文字にはしない)、その他細かい情報で直接セラピーに関係のない情報を変えるなどします。


Q.多重関係の問題について
多重関係がある場合は、依頼があっても避けるのが良い、断って良い、と理解をしました。
断る際の説明として、どんな言葉で伝えるのが的確でしょうか?

A.「多重関係になることは、カウンセリングとして成り立たなくなることがあるため、望ましくない」とされていることを説明した上で、丁重にお断りをしてください。


Q. 多重関係の禁止が強調されていました。初めはクライエントとして知り合った方が、期せずして自分が属するコミュニティの一員となった場合、多重関係となってしまいます。その場合は、カウンセリングをお断りしたほうがよろしいのでしょうか。

A.そうですね。そのことを丁寧に伝えて丁重にお断りし、他のセラピストを紹介するといいかもしれません。


Q. 過去問の解説の中で、スーパービジョンは一度では行ったことにならないということでしたが、講義では一度でもスーパービジョンに該当すると聞き取れたように感じました。どのように解釈したらよいでしょうか。

A.1回のスーパービジョンについては、専門家によって意見が分かれるところです。ただ、過去問では「継続的に実施することを前提としていること」がスーパービジョンであるということから、「1回あたりの指導はスーパービジョンにあたらない」が正答となっていました。


Q. 基盤コンピテンシーと機能コンピテンシーの違いについて教えてださい

A.基盤コンピテンシーとは、姿勢、価値観、行動規範、倫理的姿勢などにあたり、下記の7つが挙げられます。
①専門家としての姿勢:心理職の価値観と倫理観に基づく言動をすること。
②反省的実践:自己の言動を振り返り、他者に対する自己の影響の認識や、自身の評価をすること。
③科学的知識と方法:科学的な研究から得られた知識を尊重し、効果的に応用すること。
④治療関係:個人やグループ、共同体と効果的に意味のあるやり方で関係を作ること。
⑤文化的ダイバーシティ:様々な価値、文化的な背景などをもつ個人、集団に対する敏感さを持ち、配慮すること。
⑥多職種協働:他の専門家と効果的に共同作業ができること。
⑦倫理・法的基準と政策:倫理的概念や法に関する知識を個人や集団に対して適用できること。

機能コンピテンシーとは、専門的な技能にあたり、下記の7つが挙げられます。
①心理的アセスメント:客観的な心理的アセスメントと解釈、手法の理解と活用ができること。
②介入:クライエントの特徴にあった介入計画、知識とスキル、成果の評価ができること。
③スーパービジョン・教育:専門的知識やスキルの教授ができること。
④研究と評価:研究とその方法方法への理解。知見の効果的な活用ができること。
⑤管理・運営:メンタルヘルスサービス・事業の管理と組織運営への関わりができること。
⑥コンサルテーション:リファー元に対する専門家としての助言や支援ができること。
⑦アドボカシー:社会、政治、経済、文化的に影響を与え、個人、集団、システムの変化を促進ができること。

コンピテンシーの枠組みには、この「基盤コンピテンシー(7つ)」と「機能コンピテンシー(7つ)」に加えて「職業的発達」という3次元(3軸)から構成される立体的モデルがあります。


Q. マスターセラピストとされる臨床家は,曖昧さ,複雑さなどを求め,そのような知的挑戦を歓迎する姿勢を持っている。とは具体的にどのようなことなのかを知りたいです。

A.私はマスターセラピストではないので、この質問への答えは、想像の域を超えられません。そのため、あくまでも「私個人の意見」だと思って読んでください。
心理臨床活動が「曖昧で複雑なもの」であるということは確かだと思います。それらをクリアカットに解釈や決めつけをするのではなく、臨床現場における状況の曖昧さ・複雑さをそのまま認め、その中で少しでも問題解消のために知恵を絞っていく姿勢を貫いていることが、セラピストとして必要な姿勢なのではないでしょうか。
近年話題となっている「オープンダイアローグ」という急性期の統合失調症者へのアプローチでも、それを行うセラピストの姿勢として「不確実性への耐性」が重要と述べられています。臨床現場における不確実な状況にも耐えながら、考え行動するということが、熟達したセラピストにおける「知的挑戦」なのかもしれません。マスターセラピストは「曖昧・複雑」な事態を、むしろ当然のものとして、積極的に臨床活動に取り組んでいるとも言えるかもしれませんね。
【参考文献】「オープンダイアローグとは何か」齋藤環(医学書院)


Q. 意識不明のクライアントの状況を配偶者に伝えることは秘密保持の例外なのでしょうか。また、伝えてよい場合、配偶者にどのような範囲で状況を伝えてよいのでしょうか。例えばクライアントが自殺未遂をして意識不明になった場合(植物状態などで回復の見込みがないとき含め)、配偶者にクライアントがどのような相談をしていたか尋ねられ、心理担当者はクライアントから自殺未遂に直接的にではないけれども間接的に影響を及ぼすような相談を受けていたとしたら(相談を受けた時点ではリスクは低いと判断し周囲に危険性を伝えていなかった)、それを配偶者に伝えることは秘密保持の例外にあたりますか。それとも、事前に誰にどの範囲まで伝えるか話し合っていない(インフォームド・コンセントができていない)ので、話さないべきでしょうか。

A.11月22日ライブ回答セッションで回答済み


Q. 先生が自己紹介でお話しされた、ご自身は「ブリーフセラピー等を専門として行っています」とおっしゃっていましたが、その専門というのは自身が仕事をしていく上で専門分野として絞っていくもの、その方向で進んでいくもの、特別に勉強していくこと、というものなのでしょうか?ご回答どうぞよろしくお願いいたします。

A.11月22日ライブ回答セッションで回答済み

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